十方山(じっぽうざん)
 
 単独 2011.02.13 
駄荷集会所(7:19/25)→吉和山荘(7:40)→立野野営場分岐(8:00)→小松原橋(8:28)→瀬戸滝入口(8:57)→瀬戸滝分岐(10:17)→十方山南尾根(11:03)→カラ谷小滝(11:35/49)→瀬戸滝分岐(11:56)→瀬戸滝(12:23)→瀬戸滝入口(13:08)→小松原橋(13:26)→立野野営場分岐(13:51)→駄荷集会所(14:28)
 
待望の三連休も寒波の到来で、初日と2日目は停滞。3日目の明け方になって、ようやく冬型の気圧配置が緩み、天候が回復してきたので、吉和側から十方山に登ることにした。立野キャンプ場の分岐まで車で行けると思っていたが、養魚場から先は、昨夜の雪がまだ除雪されないで残っている。行けないこともないが、スタックしては元も子もない。駄荷集会所に車を駐めて歩くことにする。スノーシューをつけて、道路端の雪が1mを超える県道296号線を辿ると、15分で吉和山荘に着いた。吉和山荘は、安芸区矢野にあるマップスという包装・梱包会社の保養施設で、バーベキューなどの野外活動ができるようになっている。立野分岐を過ぎると、除雪はまったく行われておらず、膝下近くまで潜る雪に、急ブレーキがかかる。とりわけ難儀したのは、雪崩れて雪の斜面に変わり果てた崖道の通過である。小松原橋は、欄干まですっかり覆い隠され、沈下橋のようになっている。遠くから見ると、お菓子の「あわゆき」のようで美しいが、手摺のない高度のある橋は何とも心もとなく、真ん中をそろそろと渡る有様。駄荷集会所から1時間30分かけて瀬戸滝の入口に着いた。雪がなければ、わずか40分の道程である。セト谷にも南尾根にも、最近人が訪れた痕跡はない。瀬戸滝入口から南尾根の夏径に取り付くが、潜る雪とたわんだ枝に邪魔されて、ペースはなかなか上がらない。やっと、カラ谷の小滝が見える所まで達するが、急斜面のトラバースは滑るので難しい。この際、尾根伝いはどうかと、上がってみたものの、最早11時。山頂を目指すのはとうてい無理とあきらめ、小滝の落口まで行って昼食をとり、引き返す。帰りは、セト谷に回る。夏場は木に捉まりながら下る急な斜面を、豊富な雪をクッションに、一気にスノーシューイング。深い雪に閉ざされたセト谷には、限られた人だけが出会うことのできる景色がある。とりわけ、雪と氷を纏った瀬戸の滝は清冽で神々しいまでに美しく、人を寄せ付けない厳しさがある。遥拝せずにはいられない。セト谷の遊歩道は、ほとんど雪で消失しており、急な雪の斜面にステップを刻みながら、40分かけて道路に出た。立野分岐からは、除雪が終わっているので、スノーシューを外すが、滑ること滑ること。二度も転ぶ。
アルバム

駄荷集会所(7:25)

吉和山荘(7:39)
   

小松原橋(8:24)

瀬戸滝入口のトイレ(8:57)
   

カラ谷小滝(11:23)

小滝の上流(11:49)
 

大トチ(12:17)

瀬戸の滝(12:23) 
 

瀬戸谷(12:32)
 



軌跡図 
                                                   所要時間:7時間03分、歩行距離:11.4㎞