万城山(ばんじょうさん)
 
 単独 2011.03.12 
R488と林道大向長者原線の追分(7:25/53)→押ヶ峠(8:28)→964m標高点(8:41)→万城山(9:25)→鞍部(9:45)→1064m峰(9:51)→鞍部(9:54)→京ツカ山南峰(10:25/44)→万城山(11:25/50)→御境(12:46)→判城橋(13:06)→起点(13:28)
 
吉和支所に聴くと、中津谷(なかつや)川沿いのR488は御境(おさかえ)まで除雪されていると言う。週末の天気は上々。雪の状態を考えると、3月15日の開通を待ってはいられない。この機会に、京ツカ山南峰から御境までの県境尾根をたどり、五里山塊の分水嶺歩きを完成させたい。車両通行止めのバリケード看板をずらして、R488に入る。難なく長者原に着いた。林道長者原大向(ちょうじゃばらおおむかい)線も除雪されていた。距離は長いが、こちらの方が安全だったかもしれない。早速、スノーシューを履いて、十方林道を辿る。途中で車の中に財布を置き忘れたことに気付き、どうにも気になるので、引き返した。約30分のロスタイムである。幹線林道とはいえ、雪崩れて硬い雪の急斜面になった所が多く、歩き難いこと甚だしい。ヤマダチ谷左岸の道をスノーシューイングすること30分、押ヶ垰(おしがたお)に着いた。左(北)の尾根にはテープの付いた明瞭な径が上がっており、雪のないとき、この峠を通るたびに五里山稜へどう繋がっているのか、とても気になっていた。雪に覆われて詳しくは分からないが、964m標高点から先は、潅木が茂る痩せ尾根がしばらく続き、稜線近くなるとササが茂っているようである。押ヶ垰から1時間で万城山に立つことができたが、雪がないと、相当なヤブコギを強いられるに違いない。万城山(標高約1130m)は南面が開けて、小郷山から冠・寂地山塊へかけての眺めが良い。東尾根を少し下ると、京ツカ山南峰への県境稜線が一望できる。オシガ谷とスキヤドウの頭に、1064m独標が万城山と京ツカ山南峰の子供のようにしておさまっている。万城山から1時間で、見覚えのある南峰の頂稜に着いた。広見・半四郎の白嶺、十方の長稜、どっちを眺めても見飽きることはない。しばらく絶佳の山岳パノラマを愉しんだ後、万城山まで戻って昼食にした。万城山の名の由来を調べてみたがよく分からない。万丈川や判城橋は谷が違うし、桑原先生も「西中国山地」の中でふれておられない。万城山から御境までは、読図力が問われるササと闊葉樹のバカ尾根が続く。幸い、好天と雪原に助けられて、1時間で御境へ降り立つ。匹見側はまだ除雪されていない。15日の開通に間に合うのかしらんと、いらぬ心配をしたりして、満ち足りた心地でR488を辿り、長者原に還り着いた。
アルバム

長者原の峠(7:57)

雪に埋まった十方林道(8:13)
   

押ヶ垰(8:28)

万城山東峰山頂(9:25)
   

京ツカ山南峰 万城山東尾根より(10:25)

京ツカ山南峰の頂稜(10:16)
 

旧羅漢山と京ツカ山
 京ツカ山南峰より(10:25)

半四郎山と広見山
 京ツカ山南峰より(10:21)
   

万城山 京ツカ山南峰より(10:50)

御境(12:47)
 

冠寂地山塊 万城山より(11:25)
   



軌跡図 
                                                   所要時間:5時間57分、歩行距離:13.1㎞