福田頭(ふくだがしら)井西山(いざいやま)
 
単独 2014.01.27 
福田上集会所(7:45/59)→幹線林道粟倉木屋原線の福田頭取付(9:20)→昇龍の滝(9:39)→兎舞台頭(10:35)→展望所(10:45)→福田頭(10:58/11:13)→大波峠(11:36)→井西山(12:03/29)→1192m峰(12:46)→1156m峰(13:02)→黒谷上(14:40)→坊地峠(15:03)→今櫛山入口(15:05)→三子山城跡入口(15:21)→慶雲寺入口(15:49)→起点(16:20)
 
福田上の集会所に車を駐めて、林道粟倉木屋原線を上がる。路上の雪は凍みて潜らないが、大型車両(除雪車?)の轍で歩き難い。起点から福田頭取付までの、約4キロの道程に1時間20分を要す。谷あいの登山道は深い雪におおわれ、スノーシューを付けていても歩き難いこと甚だしい。ようやく昇龍の滝に達してみれば、その姿は龍尾だけを残して大半は白雲の中という有様である。稜線に上がると北側がクラストしており、クランポンが効いて快調に高度を上げる。ブナ樹林帯、兎舞台頭(うさぎぶたいのかしら)を過ぎて展望所に達すると、西面に素晴らしい眺望が開けた。その感慨も冷めやらぬ中、福田頭の山頂に立つ。そこは雪で造形された絶佳の展望台であった。東面には比婆山、道後山山塊が連なり、彼方に伯耆富士の白雪が見える。西面には猿政山から大万木山にかけての山嶺があり、遥か彼方に阿佐山山塊が望まれた。雪化粧をした山なみは美晴を背にして、いずこも美しい。しばし眺めやって、南に連なる井西山(いざいやま)への稜線を辿る。1mを超す雪に覆われた闊葉樹の山稜は明るく、樹間越しでも見通しは良い。稜線漫歩の心地で大波峠(おおはのたお)に至ると、峠越しの眺めの中に大山が際立っていた。峠から先の山稜は、主尾根が東の奥三角山(おくみすみやま)方面に向かい、途中で井西山と1192m峰の枝尾根が南に下っている。とりあえず、井西山へ上がる。雪のため、お椀を伏せたような見通しの良い山頂になっていて、大山を眺めながら昼食をとる。当初この枝尾根を下り、坊地峠(ぼうじだわ)若しくは観音滝に出ることを考えていたが、目の前に広がる1192m峰のなだらかな枝尾根に興味がわく。即、計画を変更して1192m峰の枝尾根に移ると、果たしてそこには平坦なブナ林の尾根が続いていた。が、素敵だったのは1156m峰までで、過ぎると林相はスギ、ヒノキの暗い針葉樹林に変わり、おまけに雪は腐って歩き難くなる。毎度のことながら、しまいの方はルート探しと林床の潅木に難儀しながら黒谷上集落に降りた。県道58号西城比和線を比和方面に向かう。集落は馬酔谷(あせびだに)で終わり、雪の残る道をさらに1キロばかり上って行くと、坊地峠に着いた。よく手入れされたヒノキ林が北へ緩やかに続いており、井西山からの下山をこちらにしなかったことが悔やまれる。比和町側で今櫛神社へ取り付く林道が分かれ、その約1.3キロ先で三つ子山城跡への林道が分かれている。小和田北地区まで下りると、ぼにばな(ヒゴタイ)が咲く慶雲寺がある。いずれも比和町三河内(みつがいち)の見所として大切に保存されているようだ。日を改めて訪れることにしよう、などと思案しながらポレポレと起点に還った。
アルバム

林道粟倉木屋原線(8:41)

昇龍の滝(9:39)
   

展望所(福田頭北峰)(10:45)

福田頭山頂
(11:00)
   

猿政山や大毛無山など 福田頭山頂より(11:00)

大波峠
(おおはのたお)(11:36)
   

井西山山頂(12:03)

伯耆大山 井西山山頂より(12:29)
   

1192m峰山頂(12:46)

井西山(左の奥) 坊地峠北の県道より(14:57)
   

坊地峠(15:04)

福田頭 福田上地区の里道より(16:18)
   



軌跡図 
                                                   所要時間:8時間31分、歩行距離:21.1㎞