吉和冠山(よしわかんむりやま)
 
単独 2014.02.01 
松ノ木峠(7:02/21)→高圧線鉄塔(六日市内梨線54)(7:42)→冠山トンネル排煙塔(8:25)→林道分岐(8:34)→移動通信(MC)用鉄塔吉和西基地局(10:06)→中の谷分岐(10:30)→異形の老杉(11:05)→太田川源流碑(11:11)→冠山(11:31/53)→西大沼ヶ原(12:28)→寂地山(12:52)→冠山分岐(13:35)→土滝山(13:39)→展望所(13:48)→寺床(13:51)→起点(14:47)
 
伴蔵原(冠高原)のR434旧道入口に車を駐める。北側の牧草地を縦断して、送電線管理道に取り付く。道は送電線に沿って北東に続き、フカ谷(タテ川)左岸の林道に出合っている。このところ3月下旬並みの気温が続いて、雪は多い所でも30cm程度。あまり潜らないが、重くて時おり踏み抜くので楽ではない。林道の出合に冠山トンネルの巨大な排煙施設があり、ここから冠山の南尾根(フカ谷とタキガ谷に挟まれた尾根)に取り付くつもりであったが、雪が少ないので断念。やむなく林道を辿る。少し雪が厚くなりだしたので、尾根に取り付く。縦横に張り巡らされた作業道に右往左往し、露出した除伐木に難儀しながら高度を上げて、ようやく移動通信(MC)用鉄塔のある995.3m峰に達した。県境尾根の登山道から眺めて、いつも気になっていたところだ。ここから尾根はしばらく北西に向かい、中の谷、フカ谷、ホン谷が突き上げたところから北に転じている。中の谷分岐まで上がると、林相は一変し、林床の雪も申し分のない量になる。右も左も闊葉樹の疎林で、広い雪稜とくれば、少々の急登も苦にならない。昨シーズンこの尾根を下って中の谷に降りたが、登るのも素敵だ。太田川源流碑の手前で、異形の老杉に出会う。あたりにはミズナラの巨樹も散見されて、冬ならではの景色が美しい。懸崖からの眺めを楽しみにして冠山山頂に達してみれば、春の陽気に彼方の山は霞んでいた。南面の日溜りで昼食をとっていると、感じのよい男性1人、女性2人の一行に寂地山への夏道を訪ねられる。食事を済ませて南尾根を下るが、ざっと教えたのが気になって夏道に出てみると一行の踏跡がない。もしやと思い、夏道を引き返す。程なく姿が見えて胸を撫で下ろし、「私もこれから寂地山に行くので、トレースを参考にしてください」などと、よけいなお節介を焼く。寂地山からの帰りに一行に出会い感謝されるが、読図トレーニングをしておられたとしたら、はた迷惑な親切だったのである。これからは気を付けるよう反省しながら、県境尾根の登山道を辿る。寺床あたりまではそれなりにスノーシューイングを楽しむが、だんだん雪が薄くなって、958m標高点のジャノウツ山あたりから雪のある斜面を伝い歩く有様。とうとう登山道入口のすぐ手前までスノーシューを付けたまま下った。起点に還ってみると、隣に貸切バスが駐車していた。福岡から来られた山の会の方々のもので、鬼ヶ城山へでも行かれたようだ。明日は汐原から冠山に登るそうである。良い天気でありますように。
アルバム

伴蔵原
(冠高原) 送電線管理道取付より(7:24)

送電線管理道取付(7:24)
   

フカ谷(タテ川)に架かる木橋(8:21)

移動通信(MC)用鉄塔
(10:07)
   

中の谷分岐(10:30)

異形の老杉
(11:05)
   

太田川源流碑(11:11)

冠山山頂(11:31)
   

恐羅漢山、十方山 冠山山頂の懸崖より(11:32)

寂地山山頂(12:53)
   

土滝山山頂(13:39)

松ノ木峠の冠山登山道入口(14:45)
   



軌跡図 
                                                   所要時間:7時間26分、歩行距離:15.8㎞