高鉢山(たかはちやま)
 
単独 2014.09.26 
匹見町笹山(7:56/8:02)→林道笹山線入口(8:04)→林道終点(8:30)→カジヤ谷左岸尾根→幹線林道波佐阿武線(9:32)→高鉢山専用道路入口(9:34)→高鉢山(10:00)→951m峰(10:27)→871m峰(10:50)→700.6m峰(11:26)→金火箸橋・県道189号匹見左鐙線(12:21/51)→県道42号吉賀匹見線→石ヶ坪遺跡(13:16)→樫田橋(14:17)→笹山橋(14:44)→起点(14:47) 
 
匹見町笹山集落の入口に車を駐める。笹山橋南詰まで行き、カレイ谷右岸に続く林道笹山線に入る。1650m計りのところで左の斜面に分岐して上がり、谷沿いの道はその先で終わる。谷に降り、カレイ谷を左に見て、左岸に渡る。スギ林の中に踏跡があり、辿ると、コエキの谷を渡ってカジヤ谷左岸尾根西面へ続いていた。茂ってきたので、踏跡を捨てて尾根筋を上がる。林道終点から約1時間で稜線の幹線林道(波佐阿武線)に飛び出した。二万五千分の一図には、カジヤ谷に七村峠越えの破線径があるが、現在、林道からそれを窺うことはできない。なお、2009年にコエキの谷を詰めて林道に上がったことがあるが、スギ林床の下生えは少なく、簡単だったように記憶している。高鉢山を眼前にして、林道を七村方面に向かうとすぐ、高鉢山西尾根に立派な道が付けられていた。竣工したばかりのようで、進入禁止のゲートがされている。道沿いのササ尾根を上がることも考えたが、この際、無断で歩かせてもらう。少し上がって振り返ると、燕岳が目の前に広がった。整備された道は標高950m付近で終わり、そこから山頂までの急斜面は、粗い作業道になっている。この作業道のお陰で、樹木越しではあるが、安蔵寺山を眺めることができた。削平された山頂には、新装なった雨量データ中継局が建っている。金網フェンスに説明書があり、「この施設は、山地災害の発生を予知するために、匹見町内3箇所(広瀬、道川、三葛)で観測した雨量データを匹見町役場へ中継するものである」とある。山頂の東側から北尾根に取り付く。ひたすらヤブ尾根を下ることになるが、薄く、ササも乳下で難はない。700.6m峰あたりから踏跡が明瞭になり、マツの巨樹も現れたりして、それなりに愉しい。紙祖川の瀬音が間近に聞こえる痩せ尾根の鞍部で、踏跡は七村川の谷(西面)へ向かっていた。尾根筋を末端まで辿ることも考えたが、最後の渡渉が心配で、踏跡を下ることにする。が、かつての山道は程なく、ガレて消失。ヤブを避けながらジッグザッグ、横手に下って、七村川の磧に出た。水は少なく、飛び石伝いに簡単に渡渉。対岸には道があり、200m計り行くと、小原川に架かる金火箸橋に出た。北詰の県道189号匹見左鐙線のコンクリート防護壁に腰かけて昼食をとる。起点に還る途中、県道から高鉢山北尾根末端の様子を眺める。離れているのでよく分からないが、田圃道の先に小さな堰らしきものが見える。中央の開口部も容易に飛び越せそうな幅だ。そして、県道42号吉賀匹見線に移ると、石ヶ坪遺跡があり、その外れに小松尾城跡の説明板が立っていた。読むと、高鉢山北尾根末端の442.7m峰山頂には室町時代から戦国時代にかけて城が築かれていたとある。うーむ、最後まで尾根筋を行くべきだったのだ。次回の楽しみ、ということにして、紙祖川の渓流を探勝しながら起点に還る。
アルバム

笹山集落入口(県42)(8:02)

笹山橋南詰の笹山林道入口(8:04)
   

カジヤ谷左岸尾根(9:09)

幹線林道波佐阿武線(9:33)
   

高鉢山専用道路入口(9:34)

燕岳 高鉢山専用道路より(9:43)
   

安蔵寺山
 高鉢山西尾根(頂上下)より(9:56)

高鉢山山頂の雨量データ中継局(10:01)
   

871m峰山頂(10:50)

700.6m峰東尾根のアカマツの巨樹(11:39)
   

金火箸橋北詰・県道189号匹見左鐙線(13:25)

 小松尾城跡がある442.7m峰 野田地区より(13:10)
   



軌跡図 
                                                   所要時間:5時間10分、歩行距離:14.3㎞