狼岩(おおかみいわ)比尻山(ひじりやま)高岳(たかだけ)
 
単独 2014.10.30 
樽床ダム(9:15/27)→狼岩(10:29/44)→十文字峠(11:10)→比尻山取付(11:21)→比尻山登山道(11:36)→高岳分岐(11:41)→比尻山(11:44)→展望岩(11:45)→高岳分岐(11:50)→アカゴウキビレ(12:02)→野田原分岐(12:22)→高岳(12:45/13:07)→樽床橋南詰(13:36)→ナシノキ原(13:50)→起点(14:06) 
 
かねて気になっている樽床の狼岩を訪ねた。樽床ダム堰堤西側の聖湖畔道路端に車を駐める。向いが聖湖観望所で、美しい湖面が苅尾山を背に広がっている。50m計り西に行ったところから、狼岩北東尾根に取り付く。マツと闊葉樹の混交林で、林床は乳下のササに覆われているが、難はない。841mピークの西側鞍部に作業道が上っていた。横切って尾根沿いに上る。ササは次第にまばらになって、取付から1時間足らずで見覚えのある主稜線ピークに出た。狼岩を探してあたりを見回すと、それは目の前にあった。以前、このピークを踏んだ時は、まったく気が付かなかった。うーむ。北西斜面に巨大な岩塔が鎮座しており、北側に大きなクラックが入っている。南側に立つと、岩頭が狼の顔に見えなくもない。岩の上に攀じ登って、遠吠えする狼の姿を彷彿する。眼前に、これから向かう比尻山北尾根が広がっていた。町界尾根を下って十文字峠(じゅうもんじのきびれ)に降りたが、身の丈のササが茂って、上るのは煩わしそうだ。聖湖側に少し下った疎林の谷に取り付くのが断然よい。比尻山へは登山道を捨てて、闊葉樹の疎林尾根を上った。好晴のもとで、クロモジなどが美しく色づく疎林の中を逍遥するのはとても愉しい。比尻山山頂は、三角点のまわりが刈り払われているが、カラマツ林に遮られて展望はない。西側に開けたところがあり、かつては岩の上から野田原の頭などが眺められた。今は、樹木が育って、ただの空地になっている。登山道を戻って、高岳縦走路に入る。アップダウンが苦にならないほど、よく踏まれた心地よい道である。アカゴウ谷の源頭鞍部を上り返したところが1011.4mピークの頂稜で、ほどなく野田原分岐に至る。高岳まで、もうひと頑張りだ。高岳に達すると、二人の先行者が草原に座り込んで、展望の山を満喫していられた。こちらも負けじと、東側の草原へ陣取って、素敵な景色を眺めながらお弁当を食べる。箱庭のような聖湖と、苅尾山、深入山のたおやかな山容を目に焼き付けて、ノジイ川の谷へ下る。30分で樽床橋南詰の登山口に降りて、湖畔道路を辿って起点に帰る。思いのほか時間が早いので、ダム堰堤、芸北民俗博物館、離郷者望郷之碑などをめぐる。折悪く、民俗博物館は併設古民家修理工事のため、休館(25.9.1-29.4.25)になっていた。
アルバム

聖湖と苅尾山 聖湖観望所より(9:25)

狼岩北東尾根への取付(9:29)
   

狼岩(10:32)

狼岩上端(10:36)
   

比尻山 狼岩の上より(10:34)

十文字峠(11:10)
   

比尻山取付(11:21)

比尻山山頂(11:44)
   

比尻山山頂西の展望岩(11:46)

高岳山頂(12:45)
   

聖湖と深入山 高岳山頂より(12:49)

 後藤吾妻氏と離郷者望郷之碑(9:20)
   



軌跡図 
                                                   所要時間:4時間53分、歩行距離:11.9㎞