サバの頭(さばのあたま)内黒山(うちぐろやま)
 
単独 2014.11.11 
三段峡第一駐車場(8:08/16)→長渕橋(8:22)→黒淵(9:01)→蛇杉橋(9:30)→取付(9:33)→689mピーク(10:08)→800.1mピーク(10:44)→岩塔(10:44)→サバの頭(11:37/12:01)→1068m峰(12:28)→オオキビレ(12:42)→内黒峠(12:56/13:17)→内黒山(13:29)→藪ヶ迫山(13:36)→分岐(13:59)→旧内黒山登山口(14:13)→起点(14:32)  
 
8時6分に三段峡第一駐車場に到着。紅葉シーズンのため、第一駐車場にも料金所が設けられていた。まだ時間が早いということで、免除していただく。空には雲一つなく、美晴である。三段峡の入口はまだ閑散としている。長淵橋を渡って、散策路に入る。モミジが彩る静かな渓を探勝。この時期の姉妹滝は簾滝になっており、龍ノ口の流れもずいぶん穏やか。女夫淵、ぐるの瀬、蓬莱岩、黒淵などをめぐって蛇杉橋(じゃすぎばし)に達す。長淵橋から約60分の道程だ。蛇杉橋と南峰橋の中間あたりから、869mピーク北面に取り付く。急斜面を木登りで上って行くと、程なく、蛇のような形をした根曲りスギに出会う。うーむ、これぞまさしく蛇杉。下生えの薄い尾根筋には、踏跡らしきものも断続して認められ、難はない。869mピーク南西尾根の東斜面で、美しく色づいたヤマモミジに会う。800.1mピークは、二谷側がヒノキ林、三段峡側が闊葉樹で遮られている。少し行くと、右手に闊葉樹越しに向山が見え、目の前に岩塔群が立ち現れた。幸い、間が抜けられて、西側から攀じ登ってみるが、立木が邪魔をして展望はよろしくない。岩稜帯がしばらく続いて、草に覆われた作業道の終点に出た。灌木やササが下生えする尾根を250m計り上ると、再び作業道に出合う。北面が開けて深入山や苅尾山が眺められた。そこからひと登りでサバの頭に達す。広いササ原の北西面に大岩があり、上に立つと、砥石川山、野田原の頭、比尻山などが眺められる。南西尾根には明瞭な踏跡があり、10分で作業道に出た。1068m峰との鞍部で、作業道は尾根の東面を横手に続いている。この際、作業道を捨てて尾根伝いに行き、1068m峰の北面からサバの頭を眺める。なかなかすっきりした山容である。桑原先生は「西中国山地」の中で、この山の三段峡側にヌケ谷があることから、「サバは山ヌケして押し出された崩壊土の意であり、崩壊を起こす地点が〈サバの頭〉ということではなかろうか」と、記していられる。1068m峰南尾根を下ると、10分で先の作業道に合流し、オオキビレという内黒山との鞍部で左右に分かれていた。左は藪ヶ迫山、右は内黒峠へのトラバース道、尾根筋を辿れば内黒山のようだ。分岐に「神の丘」と記した札が置かれている。右の道を行って内黒峠に出ると、入口の表示板に作業路才ヶ谷線とある。才ヶ谷とはモリガ谷のことであろうか。内黒峠で遅い昼食をとり、セイカク径を辿って起点に還る。セイカク径とは、柴木(しわぎ)からタキガ谷、内黒山を経て内黒峠に抜けるルートのことで、昔、西善寺の住職、セイカクさんにお盆や葬儀のとき横川まで来てもらうために、横川の村人が整備した径だと云われている。現在の登山道は、途中でタキガ谷に下らないで、尾根の末端近くまで行って柴木林道に降りている。旧道のほうが距離は幾分長いが、楽かもしれない。
アルバム

蛇杉橋と南峰橋の間の取付点(9:32)

蛇杉? 689mピーク北尾根(9:43)
   

800.1mピーク(10:44)

サバの頭山頂(12:01)
   

砥石川山、野田原の頭、比尻山 サバの頭より(11:41)

サバの頭南東尾根への取付(12:13)
   

サバの頭 1068m峰北面より(12:27)

オオキビレの分岐(12:42)
   

内黒峠の才ヶ谷作業道入口(12:56)

旧内黒山登山口への分岐(13:59)
   

旧内黒山登山口(14:13)

林道柴木線(14:16)
   



軌跡図 
                                                   所要時間:6時間16分、歩行距離:14.5㎞