深入山(しんにゅうざん)トンガリ山(とんがりやま)・984.9m峰
 
単独 2015.02.21 /☁
いこいの村ひろしま(7:22/30)→深入山南登山口(7:53)→見晴岩(8:36)→深入山(8:45/50)→トンガリ山(9:05)→堀割峠(深入峠)(9:40/55)→971m峰(10:18)→971.7m峰(登尾山)(10:45)→作業道終点(11:44)→作業道の峠(12:10)→984.9m峰(12:36/13:08)→作業道(13:21)→堂方橋(14:22)→起点(14:59) 
 
深入山から橋山川右岸尾根を984.9m峰まで辿った。この時期、グリーンシャワー(営業期間4/1~11/30)は除雪されていないので、「いこいの村ひろしま」に車を駐める。再購入したばかりのスノーシュー(MSRライトニングアッセント)を履いて、グリーンシャワーに向かう。向山の稜線からお日様が顔を出し、まっさらな雪の原が素敵に輝きはじめた。南登山口から尾根沿いに直登する。見晴岩に至って間近に眺める白雪の深入山は、たとえようもなく美しい。顧みれば、先週歩いた恐羅漢の山塊が正面に横たわっている。見晴岩の先の鞍部からは、踏跡がある。いこいの村を拠点にしたボーダーやスキーヤーが山頂まで上がって、バックカントリーを楽しんでいるようだ。辿らせてもらって山頂に立ち、四周の景色を堪能する。聖湖に氷が張っている。仕舞いに、これから辿る橋山川右岸尾根を眺めやって、トンガリ山に向かう。北面を少し下って頂上を振り返ると、東の高層に雲が広がりはじめていた。トンガリ山は、深入山北西尾根の肩から北に派生した支尾根のピークである。小坂からの眺めがトンガリ帽子のような形をしているので、この呼び名が付いたという。どこでもルートの、雪の斜面を下って支尾根に渡り、雑木の疎林の中をひと歩きすると、トンガリ山に達した。山頂は、てっぺんがちょこっと膨らんだ美しいオッパイ型で、苅尾山観望の一等地になっていた。来たルートを戻り、深入山北東尾根に渡って堀割峠(ほりわりだお)(深入峠)へ向かう。こちらは雪質や斜面の状況からバックカントリーに人気のようで、幾筋ものシュプールやトレイルが交差している。下降中にも、ひとりのスキーヤーが脇を通り過ぎて行かれた。旧道(R191)に降りてみると、そこは峠の150m計り南側だった。トンガリ山のある支尾根をそのまま東に下るべきところを下部の樹林帯を避けたことによるもので、結果よし、としよう。堀割峠を東に上り返して橋山川右岸尾根に入る。雪に覆われた下生えのない明るい雑木林の尾根を、快調にスノーシューイング。971.7m峰の点名は登尾山(のぼりおやま)で、カナヤマ谷側に登尾鈩場の跡があるという。峠から1時間10分、北面に広い馬蹄形の皆伐植林地が開けた。浸食小起伏面の様子がよく分かる。ひょっとしたら、鈩場の跡なのかもしれない。正面に目指す984.9m峰への尾根が蛇行して続き、左手に苅尾山から掛津山の連なりが一望される。皆伐植林地の際を回り込んで北側に移ると、左下に作業道が現れた。そこから25分で作業道の峠に合流。峠を上り返してさらに25分、ようやく984.9m峰に達した。樹林の山頂で展望はない。北尾根を下れば、容易に橋山川右岸の道に降りられそうだ。熊棚を見ながら昼食を済ませ、南の支尾根を下って堂方谷(どうほうだに)の作業道に出た。この時分になると気温が上がり、谷あいの深雪はよく潜ること。40分計りの作業道歩きが、とてつもなく長く感じる。五六(ごろく)の集落に出て、スノーシューを外したときの解放感といったらない。蘇ってR191を起点に還る。
アルバム

深入山グリーンシャワー(7:48)

深入山南登山口(7:53)
   

深入山南東面 見晴岩より(8:36)

恐羅漢方面 見晴岩より(8:37)
   

トンガリ山(手前)と苅尾山 深入山山頂より(8:49)

深入山山頂(8:50)
   

トンガリ山山頂 後背は苅尾山(9:06)

深入山北東尾根(9:25)
   

堀割峠(深入峠)(9:45)

984.9m峰 皆伐植林地南端より(11:04)
   

984.9m峰山頂(12:36)

安芸太田町松原五六地区(14:18)
   



軌跡図 
                                                   所要時間:7時間29分、歩行距離:14.6㎞