天上山(てんじょうざん)
 
単独 2015.03.27 
上筒賀(県道41号線駐車帯)(7:45/57)→林道大原線入口(8:18)→尾根取付(8:24)→岩稜(8:48)→展望岩(9:20)→図根点(9:40)→887.4m峰(10:12)→天上山林道(11:24)→900.4m峰(12:24)→分収林石柱(12:45)→登山道(13:06)→天上山(13:14/37)→悠久の森石碑(14:07)→林道正木井仁線入口(14:54)→林道小小崎線入口(15:31)→林道大原線分岐(16:00)→県道41号線(16:10)→起点(16:18)
 
天上山の西に連なる湯来と筒賀の境界尾根を歩いた。上筒賀の県道41号五日市筒賀線の駐車帯に車を駐める。つつがライフル射撃場の下で林道大原線に入る。150m計り先で猪股川に架かる橋を渡り、右の支尾根に取り付く。明瞭な踏跡があり、しばらく上ると岩稜になった。樹間越しではあるが、南から北西にかけて視界が開け、大峯山、湯来冠山、鷹ノ巣山、市間山などが観望された。取り付いてから50分余り、巨岩の立ち上がる境界尾根に出た。岩の上は素敵な展望台になっており、ライフル射撃場を裾に置いた鷹ノ巣山連山、立岩-市間の連なり、十方の北東尾根などが一望された。境界尾根にも明瞭な踏跡がある。灌木が下生えするマツ林の尾根で、ときおりサルトリイバラに悩まされるが、難しいところはない。地籍図根点、887.4m三角点、872m標高点などのピークを越えて、ようやく天上山林道(広域基幹林道天上山線)に出る。道の法面に取り付く。180m計り上がって顧みると、市間山が鍋山を前面に連ね、その後にいまだに白い西中国山地の脊梁があった。877m峰を過ぎてようやく、天上山の頂稜を垣間見る。まだ先は長い。900.4m峰(点名:正木山)の次のピークには人の形をした大岩があり、その先が岩稜になっている。871m峰の100m手前に湯来行分収林の石柱があった。南面の煤井(すすい)谷30haがスギ、ヒノキの分収造林地になっているようだ。あたりのヒノキはまだ若い。871m峰から約500m、最後に急な斜面をひと上りすると、登山道に出た。支尾根に取り付いてから4時間40分、ようやく天上山の頂稜に達したわけである。想定外の長さである。すでに午後1時を回っているがあと一息、山頂まで行ってお弁当を広げた。西面が切り払われ、丸太ベンチや山名表示の立札も新しくなって、素敵な山頂に変身している。日和はよく、十方山から苅尾山までの連なりが一望されて、至福の昼食タイムを過ごす。山の神様に感謝して北西尾根登山道を下る。20分で林道正木井仁線に降り、左に取る。登山道は悠久の森石碑の右から龍頭峡へ下っている。林道は、龍頭峡に集まる山襞に沿って徐々に高度を下げていく。50分で天上山林道に合流、右に取る。林道は左に大きく回り込んで三谷川右谷の右岸に移る。途中で向山を背にした市(いち)の家並みや町界尾根を越える天上山林道が眺められた。三谷川右谷に移って600m計り下ると、急峻な枝谷に橋が架かり、欄干に天上山3号橋、正木川とあった。さらに下ること15分、湯之谷へ越す小小崎(ここさき)林道が左の谷に分岐していた。じきに龍頭峡「交流の森」へ出ると思われる基幹林道を捨て、未舗装の小小崎線を上がる。峠で林業専用道小々崎山(ここさきやま)線が右(北西)に分かれていた。もはや四時近く、小走りで湯之谷林道を下る。二か所で倒木が道をふさぐが、大原線が合流するなど、中核林道の様子はある。県道に出ると、林道入口に湯之谷温泉の案内碑が立っていた。大正13年とあるから、昭和のはじめには湯之谷の何処かに温泉宿があったのだ。うーむ。久しぶりに長い山行を成し遂げ、満ち足りて起点に還る。
アルバム

県道41号五日市筒賀線の駐車帯(7:57)

林道大原線の入口(県41)(8:18)
 

湯来筒賀町界尾根への取付(8:24)

展望岩(9:17)
 

市間山 展望岩より(9:21)

広域基幹林道天上山線(11:24)
 

天上山北西尾根(13:06)

天上山山頂(13:15)
 

十方山、恐羅漢山 天上山山頂より(13:17)

悠久の森石碑(14:07)
 

県道41号線、右は湯之谷橋(16:10)

湯之谷温泉の案内碑など(16:10)
   



軌跡図
                                                   所要時間:8時間21分、歩行距離:21.9㎞