樽前山(たるまえざん)
 
単独 2015.07.07 
休暇村支笏湖(5:25)⇒道141→林道→樽前山7合目駐車場・東山コース登山口(5:43/46)→支笏湖展望所(5:50)→外輪取付(6:12)→東山(6:18/23)→外輪取付(6:27)→支笏湖展望所(6:43)→起点(6:47/7:00)⇒休暇村支笏湖(7:20) 
アルバム

休暇村支笏湖(5:25)

樽前山東コース登山口(5:46)
 

支笏湖展望所(5:50)

樽前山 上の丸太階段より(5:57)
 

外輪取付(6:12)

樽前山(東山)山頂(6:23)
昨夜の予報では曇りのち雨になっていたが、早朝目覚めると晴れ間が覗いている。雲の動きからそう長く持ちそうにない。この際、朝食までの時間を利用して、樽前山ハイキング。休暇村支笏湖からR453、R276とつないで、モラップキャンプ場の手前から道道141号樽前錦岡線に入る。約3.6㌔のところで右にゲートのある未舗装の林道が分かれている。5合目ゲートと呼ばれるところで、7合目が満車時には閉じられるらしい。このダート道を2.5㌔計り上がると7合目駐車場に着いた。先行車3台のうち2台の方々がスタンバイしておられる。登山口に向かわれる様子がないので、ヒュッテ前からお花畑コースに入られるのだろう。さっそく入山記帳して、東山コースに入る。程なく広い道になって開け、右眼前に風不死岳(ふっぷしだけ)、顧みれば支笏湖を挟んで紋別岳が眺められた。「ふっぷし」とはトドマツのことで、かつてはトドマツの純林に覆われていたというが、今その面影はない。登山口から10分も上がると、森林限界を越えた。見晴らしは一層よく、林道のような道をひと上りして外輪取付に出る。突然目の前に現れた溶岩ドームの姿に圧倒され、思わず「オーっ」の声が出る。そして、吹き続ける猛烈な西風に魂消る。静止することなどできず、分岐標識を支えにしてカメラのシャッターを切る有様だ。右に取り、強風に煽られそうになりながら東山に達す。
   

樽前ドーム 東山より(6:19)

樽前神社奥宮方面 東山南尾根より(6:25)
 

風不死岳 東コース砂礫道より(6:38)

7合目ヒュッテ(6:49)
 

樽前山(左)、風不死岳 湖畔園地より(9:12)

紋別岳 湖畔園地より(9:12)
三重式火山の火口原はもとより、眼下の支笏湖と勇払(ゆうふつ)平野の眺めが見事だ。火口原の中ほどに鎮座する樽前ドームの形成は、明治42年(1909)の噴火によるもので、北海道の天然記念物に指定されている。有毒ガスが発生しているため、火口原への立ち入りは禁止されている。東山山頂での観望中も、火山ガスの臭いを強く感じた。風が強くて寒いので、早々に来た道を戻る。途中、西山へ連なる外輪の連なりが、なんともたおやかで美しい。外輪から一歩下がると、嘘のように風はない。行く手に広がる景色を堪能し、道端に咲き誇る草花に親しみながら、起点に還った。朝食後、湖畔園地を散策し、樽前山塊や紋別岳を下から眺めやる。下り坂の空模様ではあるが、湖に映えた姿が美しい。



軌跡図
                                                   所要時間:1時間01分、歩行距離:3.63㎞