長者山(ちょうじゃやま)高鉢山(たかはちやま)安駄山(あんだやま)
 
単独 2016.01.31 
JR瀬野駅(6:59)→長者山下立石登山口(7:41)→新広島連絡線鉄塔33(8:08)→長者山(8:30)→狩小川(9:11)→長者屋敷跡(9:16)→広島西条線鉄塔20(9:38)→湯坂峠(10:27)→高鉢山(11:13/21)→高鉢山北峰(11:27)→小野池分岐(11:57)→高鉢槍(12:05/32)→749.1m峰(12:58)→中三田分岐(13:29)→安駄山(13:48)→鳥井原分岐(14:00)→林道終点(14:33)→白木大橋(15:05)→JR上三田駅(15:14)
アルバム

長者山下立石登山口(7:41)

長者山山頂(8:29)

鉾取山、洞所山など 長者山より(8:31)

深堂山、虚空蔵山など 長者山より(8:32)

狩小川(612.2m峰)山頂(9:11)

高鉢山連山 広島西条線鉄塔20より(9:38)
長者山連山末端ピークの、長者屋敷跡から北に続く稜線が気になった。瀬野駅北口を6時59分に出発。まずは長者山へ。榎山(えのやま)で県道33号線を捨てて、県道85号下瀬野海田線に入る。立石バス停手前で右の里道に入る。150m計り先の分岐に小さな登山口標識が立っていた。二万五千分の一図に示された破線径への取付はなく、廃道になっているようだ。谷沿いの集落道は、やがて山道になって左岸尾根に取り付く。マツ・雑木の尾根道を上っていくと、送電線鉄塔(新広島連絡線鉄塔№33)に出合う。東面が開けて水ヶ丸山連山などが眺められた。そこから程なくのところで、ノーマルルートは左横手に分かれる。この際、尾根ルートを選ぶ。けっこう急であるが、時おり岩稜になって開け、顧みれば鉾取山塊が眺められて愉しい。長者山の山頂に達し、鉾取山、水ヶ丸山、中倉山などの山塊を眺めながら、過日の山行に思いを馳せる。この幸せを山の神様に感謝!長者山の北東1.5㌔にある612.2m峰は点名が狩小川(かこがわ)であることから、それが山名として三角点のそばに記されている。かつての狩小川村、上深川からの眺めが際立っていることにでも由来するのだろうか。その北東峰が長者屋敷の跡というが、屋敷跡にしては狭い。これもまた不思議である。長者屋敷跡から北尾根の道に入って、安駄山を目指す。20分計り行ったところに広島西条線鉄塔20があり、素敵な展望地になっていた。行く手にこれから向かう高鉢山から安駄山への連なり、東に深堂山(しんどうやま)や虚空蔵山(こくぞうやま)、西に木ノ宗山(きのむねやま)と二ヶ城山(ふたつがじようざん)を前衛に置いた大峯山や天上山などを同定する。

湯坂峠(10:30)

高鉢山山頂(12:26)

高鉢山南西肩に設置された反射板(11:17)

高鉢山南峰(705.4m峰)(11:27)

682m標高点(11:45)

高鉢槍(763m峰)山頂(12:05) 

安駄山(中央) 高鉢槍より(12:31)

高鉢山 高鉢槍より(12:32) 
鉄塔展望地からもアップダウンを繰り返しながら高度を下げ、45分を要して湯坂峠に降り立つ。県道176号小河原志和線の峠道は、山中にもかかわらず乗り越す車の多いこと。高鉢山への取付は峠の東側にあった。はじめ緩やかだった尾根径は次第に急坂となる。いよいよ急登になるところで、北峰との鞍部に向けて横手径が分れるが、直登径を選んだ。峠から高鉢山山頂まで40分の道のり、少しは時間短縮になったんだろうか。展望はないが、運動会でもできそうな広い山頂である。闊葉樹の疎林が素敵な雰囲気を醸し出している。南西肩に中電の反射板が設置されており、樹木越しに長者山山塊が眺められた。三角点のある北峰山頂は、雑木に囲まれて見どころはない。狩留家へ下る分岐径を左に見て、北東に尾根径を下る。鞍部を上り返した682m標高点の頂稜は、みごとな平坦地形である。人が掘ったとしか思えない溝跡のようなところもある。開削されたものだとすれば、誰が、何のために?旧軍施設や山城の痕跡は、見当たらない。うーん、ミステリー。小野池分岐の鞍部を上り返すと、高鉢槍と呼ばれる眺望絶佳のピークに達した。標高763mはこの山塊の最高峰で、山頂の雑木が切り払われて四周の山々を一望できる。おまけに、散乱する岩塊がおあつらえ向きなベンチになっている。辿ってきた長者山からの稜線、白木山、水ヶ丸山、鉾取山、鷹ノ巣山、大土山、そしてこれから向かう安駄山などを同定しながら、至福の昼時を過ごした。

749.1m峰(三ツ掛山)山頂(12:58)

安駄山山頂(13:48)

鳥井原分岐(14:00)

壊れた橋(14:25)

安駄山登山口の標識(14:27)

JR上三田駅(15:14)
続く三ツ掛山(749.1m峰)の稜線はなだらかで、フワフワの落葉道歩きが心地いい。倒木で荒れたところも多少あるが、わけなく安駄山との鞍部に達した。中三田への径が左の谷に分かれている。安駄山への上りは、最後の急登を除けばさほどのことはなく、20分足らずで山頂に達す。樹木に囲まれて展望がないので、証拠写真を撮って直ちに東尾根(境界尾根)へ下る。ひと下りした肩に鳥井原分岐があった。境界尾根を下り、布山(634.2m峰)を経て横路に出るのも面白そうだが、もはやタイムオーバーである。次回の楽しみにして、榎谷へ下った。明瞭であるが、大きなゴロタ石の道が30分近く続く。ヨレヨレになって林道に出た時分には、14時30分を回っていた。上三田15時03分発の列車に乗ろうと、トレランをやってみるが、たちまちギブアップ。まだ3㌔は優にありそうな道のりを30分で行くなど、とても無理。即、ポレポレペースの里めぐりに切り替えたが、15時14分に着いて次の列車(16時13分)までの待ち時間の長かったこと。



軌跡図
                                                   所要時間:8時間15分、歩行距離:21.9㎞ 
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。