東北旅行(早池峰山(はやちねさん)など)
 
2人 2016.07.10~12
7/10() 
広島駅(8:45/9:00)⇒広島空港(9:45/10:10)⇒仙台空港(11:35/12:06)⇒仙台駅(12:31/39)⇒新花巻駅(13:41/14:00)⇒早池峰神社(遠野)⇒蛇滝沢⇒小田越⇒岳⇒大迫⇒花巻温泉ホテル紅葉館(17:00)
7/11(月) 

ホテル紅葉館(5:20)⇒小田越Ⓟ(6:10/20)→高山植物監視員詰所(6:22/29)→登山口(6:30)→簡易トイレブース(6:49)→一合目(御門口)(6:59)→三合目(7:36)→五合目(御金蔵)(7:54)→天狗の滑り岩(8:26)→八合目(8:33)→剣ヶ峰分岐(8:38)→九合目(御田植場)(8:40)→門馬分岐(8:46)→早池峰山(8:54/9:27)→五合目(10:24)→一合目(11:15)→登山口(11:47)→小田越Ⓟ(11:53/57)⇒峰南荘前Ⓟ(12:26)→中尊寺(14:15)⇒毛越寺(15:30)⇒平泉ホテル武蔵坊(16:10)
7/12(火) 

ホテル武蔵坊(5:08)→旧観自在王院跡(5:22)→金鶏山(5:56)→ホテル武蔵坊(6:10/8:22)⇒ニッポンレンタカー一関店(8:30/45)→一ノ関駅(8:50/9:35)⇒仙台駅(10:12/34)⇒仙台空港(10:58/12:05)⇒広島空港(13:40/14:00)⇒広島駅(14:45)
アルバム

花巻温泉ホテル紅葉館(7/11 5:08)

小田越の早池峰山登山口(6:30)

登山口を入ってすぐの木道(6:31)

携帯簡易トイレブース(御門口の約220m手前)(6:49)
花の名峰、早池峰山を訪ねた。初日(7/10)は下調べということで、遠野附馬牛(つくもうし)の早池峰神社を手始めに、蛇滝沢(へびたきざわ)沿いに林道を上がり、小田越(おだごえ)、河原の坊(かわらのぼう)、大迫(おおはさま)を経て、花巻温泉の宿に至る、という大ドライブを敢行した。附馬牛の里人に教えていただいた小田越への道はナガーイダートな林道、そして岳集落までの狭い県道は濃い霧の中、カミさんともども大いに疲れる。明けて、好晴。5時20分に宿を出て6時10分に小田越に到着。江繋(えつなぎ)側に180mばかり下った駐車スペースに車を駐める。ほとんど満車状態で、ぎりぎりセーフ。今から河原の坊に駐めるとなると、ここまで50分は必要だろう。早池峰の姫神様に感謝。高山植物監視小屋でトイレを済ませ、携帯トイレを購入する。登山口を入ると、樹林帯の中に木道が続いている。すこし靄って、神秘的な雰囲気だ。木道はほどなく終わり、680mばかり入ったところに、簡易トイレブースがあった。

一合目(御門口)(
6:59)

三合目の下から見る早池峰山(7:34)

四合目と五合目の間あたり(7:49)

七合目(8:07)

天狗の滑り岩(8:26)

八合目(8:33)
登山口から30分、樹林帯を抜けたところが御門口(ごもんぐち)と呼ばれる一合目。大ゴーロの緩斜面の向こうに、蛇紋岩の急峻な壁が立ち上がっている。歩きにくいゴーロ道を、ピスターリピスターリと上っていく。標高1430mあたりでウスユキソウを見かけるが、様子がエーデルワイスには程遠い。どうやらミネウスユキソウのようだ。が、そこから5分ばかり上がって、正真正銘の和製エーデルワイス、ハヤチネウスユキソウに出会う。さっきのウスユキソウに比べて総包片が大きく、表面の毛が長い。うーむ、可憐で美しい。三合目を過ぎると、次第に傾斜を増していく。急なガレ場を登りつめると、ふたたび斜度は緩んで、整備された砂利道の先に五合目の御金蔵(おかねぐら)がある。大岩の上に四角い大石が立っており、その形から名づけられたようだが、墓石のようでもある。カミさん、岩間に咲く高嶺の花たちに元気をもらいながら、ここまでノンストップできたが、七合目でついに小休止を申し入れる。コンビニゲットのバナナで蘇り、本日の核心、天狗の滑り岩をおっかなびっくりで突破した。八合目の大きな平岩に上がって顧みれば、薬師岳が足下に見える。

剣ヶ峰分岐(8:38)

九合目(御田植場)(8:40)

門馬分岐(8:46)

山頂避難小屋(8:51)

山頂に建つ早池峰神社奥宮(8:58) 

早池峰山三角点(8:56)

御田植場と剣ヶ峰 山頂より(9:12)

薬師岳と小田越コース 山頂より(9:12)
穏やかになったゴーロの岩場を飛び石伝いに上がっていくと、ほどなく稜線に出た。剣ヶ峰分岐を右(東)に分けて木道を行く。周りは御田植場(おたうえば)と呼ばれる高層湿原で、美晴の空のもとでヨサバシオガマ、ミヤマシオガマ、コイワカガミ、コバイケイソウ、ミヤマヤマブキショウマなどが咲き誇り、まるで天空の楽園を歩いているみたいだ。ほどなく門馬(かどま)分岐を右に分ける山頂基部に至る。岩塊斜面をひと登りして、早池峰山山頂に上がる。登山口からの所要時間は約2時間半、標準タイムだ。まずは早池峰神社奥宮にお参りしたあと、三角点そばに立って証拠写真を撮る。広い岩塊の山頂を周回して、観望を楽しむ。遠くは雲がわいて、岩手山や八幡平などを同定することできないが、剣ヶ峰や薬師岳など北上山地中央部の山なみを眺めやる。帰りに避難小屋の簡易トイレブースを使わせてもらう。高山植物監視員の方が、早池峰神社の由緒や河原の坊コースの状況(登山道崩落で通行止め)などを懇切に教えてくださる。下山を始めると呼び止められ、上質メモに登頂記念のスタンプを押して持ってこられる。感謝、感謝。

天狗の滑り岩(10:04)

薬師岳と小田越コース 七合目より(10:13)

河原の坊コース 六合目より(10:18)

五合目(御金蔵)(10:24)

小田越(11:47)

岳の峰南荘(12:26) 
河原の坊コースが通行止めのため、来た道を戻る。雲の湧き立ちは時おりで、素敵な眺めを満喫しながら、ポレポレ下る。下りが苦手なカミさんは、そんなゆとりはないかもしれない。とりわけ、八合目から下の核心部は、一歩一歩慎重に一生懸命、である。天狗の滑り岩を降りると、御金蔵までは緩やかなガレ場道である。それでも足の運びが難しいようだ。ペースは上がらないが、ピョンピョン降りて、ひざを痛めるよりはるかに良い。右手に、河原の坊コースの御座走りの岩稜が間近に見える。今回たどれないのが、つくづく残念である。五合目を過ぎると、また急な下りになる。カミさん、大岩がゴロゴロしているハイマツ帯の道は、まことに歩きにくいようで、樹林帯に降りてようやくペースを取り戻す。山頂から2時間20分を要して、元気に登山口に帰り着く。少々時間はかかったが、とても素敵な山行でありました。もう一度姫神様に感謝して、起点を後にする。岳の峰南荘(ほうなんそう)で記念バッヂを購入し、ついでに、駐めた車の中で昼食をとる。

中尊寺本堂(14:31)

旧覆堂(14:59)

毛越寺本堂(15:40)

 毛越寺の大泉が池(15:45)
あとの時間は、平泉観光。花巻ICから平泉前沢ICまで東北自動車道を利用し、中尊寺第一駐車場に14時15分に着く。荘厳な雰囲気に満たされた月見坂を上がる。順に弁慶堂、地蔵堂、薬師堂、本堂、峯薬師堂、鐘楼などにお参りする。そして讃衡蔵(さんこうぞう)で宝物を拝観したあと、金色堂へ。床下や屋根部分に890年余の時の流れを見る。そして、芭蕉が詠んだ光堂に思いを馳せた。最後に旧覆堂、釈迦堂をめぐって、毛越寺(もうつうじ)に向かう。中尊寺から約1.7㌔南で、つかの間の距離。本堂にお参りして、大泉が池をめぐる。平安時代の浄土庭園を今に伝えるというその景色は、素晴らしいの一語に尽きる。ゆっくり池のほとりを周回させていただいて、16時過ぎに隣接する宿に入った。

平泉ホテル武蔵坊(
7/12 5:10) 

旧観自在王院の庭園(5:15) 

金鶏山登山口(5:49)

金鶏山山頂(5:56) 
明けて、早朝散歩。はじめに、毛越寺東隣りの旧観自在王院(かんじざいおういん)跡を訪れた。修復整備された浄土庭園の「舞鶴が池」は、大泉が池ほどの規模はないが、これまた素晴らしい。史跡公園として解放されているようだ。周辺の里道を含め、どこを歩いてもゴミひとつない。素敵な町である。次いで、中尊寺と毛越寺の間にある金鶏山(きんけいざん)に上ってみた。参道入口に源義経公妻子の墓がある。お参りして参道をたどると、5分で山頂に達す。そこには、藤原秀衡公が平泉鎮護のため、黄金の雌雄の鶏を造り、漆詰めにして埋めたという、富士の形をした土盛りがある。てっぺんに立つ祠にお参りして宿に帰る。
出会った草花 

カニコウモリ(キク科)

ミヤマカラマツ(キンポウゲ科)

ミヤマセンキュウ(セリ科)

ギンリョウソウ(ツツジ科)

マルバシモツケ(バラ科)

カワラボウフウ(セリ科)

ハヤチネウスユキソウ(キク科)

キンロバイ(バラ科)

コメツガ(マツ科)

ミヤマオダマキ(キンポウゲ科)

ミヤマアズマギク(キク科)

チシマフウロ(フウロソウ科)

ミヤマシオガマ(ゴマノハグサ科)

ホソバイワベンケイ(ベンケイソウ科)

ナンブイヌナズナ(アブラナ科)

ヨツバシオガマ(ゴマノハグサ科)

ハクサンチドリ(ラン科)

コイワカガミ(イワウメ科)

ハクサンボウフウ(セリ科)

ミヤマヤマブキショウマ(バラ科)

チングルマ(バラ科)

コバイケイソウ(ユリ科)

ナナカマド(バラ科) 

ミヤマタンポポ(キク科科)

コメツツジ(ツツジ科)

ナンブトラノオ(タデ科)

キバナノコマノツメ(スミレ科)

ミヤマキンバイ(バラ科)

ミツバオウレン(キンポウゲ科) 

ヤマユリ(ユリ科) 
 



軌跡図
                                                   所要時間:5時間33分、歩行距離:6.66㎞