金明山(きんめいざん)
 
単独 2016.11.04 
JR志和口駅(6:40/43)→観音橋(7:23)→金明山取付(7:35)→新西広島幹線鉄塔№17(8:23/28)→展望岩(8:47/53)→652m峰(8:57)→金明山城跡(9:09)→金明山(9:24/30)→新西広島幹線鉄塔№15(9:35/42)→林道(9:54/58)→598m峰(10:17)→635m峰(10:34)→乗越鞍部(11:15)→クロボヤ池(11:46/12:28)→牛岩分岐(12:46)→実相寺谷分岐(13:12)→選鉱場跡(13:19)→作業道(13:45)→野営場前(14:13)→実相寺橋(14:16)→県道46号線(14:21)→JR志和口駅(14:32)
アルバム

広島行(1853Dキハ47) 志和口駅南の踏切より(6:47)

金明山取付(県道46号線)(7:35)

鎌倉寺山南西尾根 新西広島幹線鉄塔17より(8:28)

高八山、安駄山など 展望岩より(8:49)
広島市、東広島市、安芸高田市の三国境をなす、金明山北東尾根を歩いた。JR芸備線志和口駅6時47分発の広島行(1853Dキハ47)を見送って、県道46号東広島白木線を志和堀方面へたどる。牛岩川に架かる観音橋を渡って10分、山側のブロック法面に付けられた歩道に取り付く。上には、2万5千分の1図の破線径が横手に上がっていた。すぐ、金明山城跡ピークから南西に流れる尾根径が分かれるはずだが、倒木で荒れてよく分らない。適当に突っ込んだら、簡単に径へ合流した。時おりウラジロシダが茂るが、明瞭な踏跡が続いて、新西広島幹線鉄塔№17に至る。樹木越しではあるが、鎌倉寺山の岩稜や花茎山(はなくきやま)を間近に見ることができる。その上にもよい径が続いて、652m峰の手前で素敵な展望岩に出合う。西方に高鉢山、安駄山、花茎山の連なり、南方足下に生城山(おうぎやま)や深堂山(しんどうやま)を借景にした志和の田園風景がある。まことに美しい。625m峰は四角い岩が乗っかった狭いピークだか、展望はない。

金明山城跡(9:10)

金明山山頂(9:31)
東の小鞍部をひと上りしたところが、金明山城の跡。かつての郭跡は、すっかり雑木に占有されている。金明山は、穏やかな頂稜が城跡から北東に700mばかり続いている。三角点は、その三分の二あたりのヒノキ林の中にある。尾根径は、この最高点から北と東に分岐している。

金明山山頂北側の作業道(9:32)

新西広島幹線鉄塔№15(9:35)

硫黄山、鷹ノ巣山(左) 鉄塔№15より(9:36)

林道がUターンする乗越鞍部(9:56)
北(左)の径を取るとすぐ、小鞍部を乗越す作業道に出た。作業道を横切って、新西広島幹線鉄塔№15が建つ草原ピークに上がる。東面に展望があり、樹木越しに鷹ノ巣山や硫黄山が同定できる。北に続くヒノキ林の尾根径を下っていくと、12分で林道がUターンする乗越鞍部に出た。林道は、福富町上竹仁(ふくとみちょうかみたけに)から金明山東尾根の肩まで続いているようだ。北側の谷には、牛岩への山道が下っている。

598m峰山頂(10:17)

635.0m峰山頂(10:35)

乗越鞍部(11:15)

金明山北東尾根末端(12:21)
東の雑木の斜面に取り付くと、すぐ明瞭な踏跡が現れた。以後、倒木で荒れたり茂るところはなく、楽ちんな里山歩きになる。順調に598m峰、635.0m峰を経て、やがて乗越鞍部。右の谷に上竹仁への径が分かれている。さらに北へ1.2㌔ばかり、金明山北東尾根の末端ピーク(632m)を越えて、クロボヤ池北端の林道に降りた。

クロボヤ池(11:48)

クロボヤ湿原入口の東屋(11:48)
クロボヤとは「炭を焼くところ」の意らしい。クロボヤ池の上流には、ホンシャクナゲが群生する湿原があり、5月下旬から6月上旬には多くの観光客が訪れるという。堰堤の右岸上手に、東屋と駐車場がある。奥へ続く黒ボヤ林道は、鉄門扉で閉ざされ、入山禁止の札が架かっている。傍らの看板に、門扉の開閉は4月29日から6月10日、入山料300円、と記されている。無断スルーして、誰もいない池畔の東屋で昼食をとる。

林道短縮路入口(12:30)

林道短縮路出口(12:36)

牛岩分岐(12:47)

御鷹山 鷹山林道の峠の南側より(12:56)

鷹山林道の峠(12:57)

鷹山林道の実相寺谷分岐(13:12)
林道は、クロボヤ池の北端から左に大きく回り込んで、北からの林道に合流している、と思われる。これを、約250mの山道で短縮する。林道を峠越えして西側の谷に降りると、牛岩への道を左に分けて三叉路になる。北西に道を上り返すと、10分で峠に出た。顧みれば樹木越しに御鷹山、道のへりに「林道鷹山線第Ⅱ工区昭和62年施工」の標柱を見かける。そして、峠の左手(西側)には、御鷹山へ至ると思われる取付があった。山襞に沿う林道を下ること15分、小吹城跡への入口がある分岐に着いた。

実相寺谷右岸の廃道(13:14)

実相寺谷右岸の崩壊した廃道(13:17)

実相寺谷右岸の選鉱場跡(13:19)

562m峰(古吹城跡)西稜支尾根の波線径(13:39)
西の道に入るとすぐ、倒木が散乱する廃道の様相を呈して、ほどなく崖崩れで消失する。そこをトラバースしたところで、選鉱場の跡と思われる遺構に出合う。道が消失するあたりに、実相寺谷へ下る波線径があったような気もするが、結果よしである。で、この際もうちょっと地域研究ということで、西側の支尾根まで横手に行ってみた。

作業道への合流地点(13:45)

倒木で荒れた作業道(13:53)

鎌倉寺山野営場(14:13)

鎌倉寺山南西尾根 実相橋の南より(14:16)
獣道以外は何もなく、支尾根の踏跡を下って、谷沿いの廃道に出た。戻って、波線道を探すのが賢明だったかもしれない。作業道は明瞭だが、倒木が散乱して荒れたところもある。作業道に難はなく、30分ばかりの歩行で有留(ありどめ)の集落に出た。実相寺橋から鎌倉寺山南西尾根を顧みて、一息つく。県道46号線に出てからは、起点に向けて急ぎに急ぐ。汗だくで志和口駅に着いてみれば、発車30分前。



軌跡図
                                                   所要時間:7時間49分、歩行距離:20.5㎞