安駄山(あんだやま)花茎山(はなくきやま)
 
単独 2016.11.06 
JR芸備線上三田駅(6:32/40)→鳥井原(6:49)→古川(7:11)→携帯電話中継所(7:24)→前安駄山取付(7:26/29)→山道(7:54)→前安駄山(8:33)→鞍部(8:48)→安駄山(9:02)→鳥井原分岐(9:18/24)→608m峰(9:50)→乗越鞍部(10:21)→花茎山(10:51/56)→乗越鞍部(11:23/26)→新西広島幹線鉄塔№19(11:30/33)→427m峰(11:57/12:44)→296m峰(13:05/08)→乗越鞍部(13:14)→298m峰(13:33)→平たい岩(13:43)→254m峰(13:53)→坊地の下山地点(14:03)→JR芸備線志和口駅(14:21)
アルバム

JR芸備線上三田駅(6:35)

前安駄山 白木町三日市の里道より(6:47)

前安駄山北西面 古川山麓の造成地より(7:19)

前安駄山取付(7:28)

前安駄山北西支尾根で合流した山道(7:56)

前安駄山山頂の石祠(8:33)
安駄山から白木町秋山の坊地(ぼうじ)に流れる稜線を歩いた。JR芸備線中三田駅を乗り過ごして、上三田駅で下車。三日市の田園里道に出てみると、目の前に前安駄山の美しい山体が広がっていた。朝もやに霞んで古川へ裾を引く姿は、一幅の絵のようだ。当初、外原(そとばら)から安駄山に上るつもりだったが、この際、古川から前安駄山を経由してみることに。鳥井原から三篠川左岸の里道に入り、古川地区で南麓に取り付いた。太陽光発電所、木材処理場などの造成地を横切って林道に上る。携帯中継局があり、すぐ先の谷あいの踏跡に入る。尾根筋に径はないが、下生えがないので容易。25分ばかりで山道に合流した。古道のようで、かつてはよく使われていたのかもしれない。以後、山道をたどるが、山頂近くから消滅。道に出合っておよそ40分、雑木林が占有する前安駄山の山頂に達した。広く平らな山頂で、石祠がひっそり立っている。阿弥陀さんが祀られているのだろうか。芸藩通志の村絵図に、ここは「般若壇」と記入されているらしい。うーむ。

前安駄山と安駄山の鞍部(8:47)

安駄山山頂(9:03)

鳥井原分岐(9:19)

三ツ掛山 608m峰西尾根より(9:37)

安駄山東の肩 608m峰西尾根より(9:39)

608m峰山頂(9:50)
南尾根の微かな踏跡をたどる。安駄山との鞍部からは明瞭になり、ひと汗かいて安駄山山頂へ。鞍部に乗越径は見当たらない。安駄山の山頂は今日も静かで、東尾根の径を下る。鳥井原分岐を過ぎて、608m峰との鞍部を上り返したところで少し開ける。顧みると、安駄山の肩越しに三ツ掛山が見える。608m峰の頂稜に上がると、尾根径は広く刈り払われて、まるで遊歩道の心地になる。なぜか608m峰山頂だけは、ソヨゴやネジキなどの雑木が残されている。

鳥井原と十日市の乗越鞍部(10:20)

608m峰 花茎山南西尾根より(10:43)
時おりマツの倒木が散乱する素敵な散策道を30分、乗越鞍部に降りる。左は榎谷川の林道を経て鳥井原、右は志和堀の十日市に出る、と思う。鞍部を上り返したピークから、尾根は北東に向かう。花茎山の南西尾根には大小の岩が散乱するところがある。おかげで、あたりの雑木が喬木となり、608m峰を顧みることができる。

花茎山山頂(10:51)

花茎山北東尾根の切開き道(11:04)

標高312mの乗越鞍部(11:24)

花茎山 新西広島幹線鉄塔№19より(11:30)
花茎山の山頂は平坦で明るく開けるが、東面ヒノキ林、西面マツ林のため見晴しはない。はじめ素敵な北東尾根の径は、次第に下生えのする急坂となる。しまいは、木登りで乗越鞍部に降りる有様。鞍部は平坦地になって開け、北と南に広い道が下っている。上り返すとすぐ、新西広島幹線鉄塔№19に出合う。西に花茎山、東に金明山、北に旭山などを眺めることができる。

427m峰山頂(11:57)

金明山城跡のピーク(左) 427m峰より(12:34)

金明山 427m峰南頂稜より(12:46)

鎌倉寺山南西尾根 427m峰南頂稜より(12:54)

296m峰山頂(13:07)

原と関川の乗越鞍部(13:12)
北に向かう尾根にも明瞭な径が続いて、鉄塔から25分ばかりで427m峰に達す。四角い岩に市境分岐の赤ペイントが記されている。岩の上に上がると、南東面に金明山城跡のピークが見える。頃はよし、南東面の日溜りでお弁当を食べる。満ち足りて北尾根の径を下る。時おり東面が開けて、樹間越しに金明山や鎌倉寺山を垣間見ることができる。稜線漫歩の心地で下っていけば、あっという間に296m峰を過ぎて乗越鞍部に降りた。左右に踏跡があり、下れば簡単に原地区や関川左岸に出られそうだ。

鎌倉寺山南西尾根 298m峰南尾根より(13:26)

298m峰山頂(13:32)

平たい岩のピーク(13:41)

254m峰山頂(13:54)

坊地の下山地点(14:07)

JR芸備線志和口駅(14:21)
乗越鞍部を上り返すと、20分で298m峰。マツ林の尾根径はコシダが茂るところもあるが、全然問題なく、左右開けるところも増えて、鎌倉寺山、金明山、白木山北東尾根などが、より撮り見撮り。ほどなく次のピークで、てっぺんに平餅のような大きな岩が乗っていた。薄く樹木が取り囲むが、旭山を間近に垣間見ることはできる。最後のピーク254m峰の手前で、鉄パイプで組まれた足場のようなものに出合う。掘削したような跡があるが、まさかこんなところに井戸を掘るとも思えないが…。岩稜のピークを北に下っていくと、ほどなく坊地地区の墓所跡に出た。すぐ前に里道があるのに、シカ・イノシシの防護柵が張られている。やむなく、民家の庭先へ越えさせてもらって、そーっとスルーした。県道46号東広島白木線に上がったのは、14時11分。今回も、志和口に向けて急ぎに急いだ。



軌跡図
                                                   所要時間:7時間41分、歩行距離:16.4㎞