石見銀山街道(粕淵(かすぶち)赤名(あかな))
 
単独 2017.09.22 
道の駅「赤来高原」駐車場(7:41/48)→長者原古墳(8:04)→境木(8:24)→酒谷口番所跡(8:34)→太平橋(9:17)→九日市橋(9:40)→九日市本陣跡(9:48)→沢谷交流センター(10:05)→千原橋(10:26)→沢谷駅(10:35)→R375(11:02)→半駄が峡降り口(11:09)→半駄が峡登り口(11:12)→浜原駅(11:21)→早水橋(11:44)→粕淵駅(11:47/56)→浜原大橋東詰(12:19)→森原古道史跡公園(13:57)→導水管橋(14:26)→酒谷洞門北出口(14:32)→境木(14:56)→京楽院(15:15)→起点(15:30)

軌跡図
                                                所要時間:7時間42分、歩行距離:40.5㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
銀の道「粕淵-赤名宿」ウォーキング。飯南町役場南下の大駐車場(赤名町民グランド跡)に車を置かせてもらって、銀山街道を粕淵へ。昨年5月に新築移転されたばかりの飯南町役場の前から、赤名の街並みを眺めて往時の赤名宿を偲ぶ。北側のR54に出ですぐ、左の町道に入る。500mばかりで県道55号邑南飯南線となり、右に取って約230m行くと、北に向けて県道166号美郷飯南線がはじまる。ほどなく、左手で京楽院というお堂と長者原古墳に出会う。中通(なかどおり)、古市地区の家並みを過ぎて5分も行くと、町境の峠になる。左手に「國境の標塔」と記された境木が、右手に石見銀山街道の案内図看板が立っている。これより石見の國。峠を下って10分ばかりのところに、酒谷口(さかだにぐち)番所跡がある。説明板の右から草生した古道が下り、300mばかり先で県道166号線に合流している。現在、この間に4軒の民家が散在しているが、天保の時代には十数軒の家並みがあったという。

飯南町役場(7:49)

京楽院(8:03)

境木(8:25)

酒谷口番所跡(8:35)
大銀杏で有名な酒谷(さけだに)の光八幡宮(ひかりはちまんぐう)入口までの僅かな間にも、見どころは途切れない。泉山城跡・充満山入口、供養塚、酒谷語源谷、酒谷洞門、鉄穴堤遺跡・鉄倉跡、来島(きじま)湖導水管、光稲荷の石楠花入口、光峠(ひかだお)分岐など。史跡などには、沢谷地域連合自治会によって手作りの案内標識が整備されている。

酒谷洞門南出口(8:45)

来島湖導水管橋(8:52)
やがて連水(つれみず)に至り、太平橋(たいへいばし)の手前から沢谷川左岸の里道に入る。湧利原(わくりばら)の集落を抜ける山裾の道は静かで心地よいが、行けども銀山街道の標識は見あたらない。どうやら右岸の県道に沿っているようだ。15分で県道に合流。左に取り九日市橋を渡る。井元の湯、馬場の跡の標識を過ぎるとほどなく、九日市の街中に入っていく。本陣跡の石垣や通りに面した家並みが、九日市宿の面影をしっかり留めている。

太平橋東詰(9:17)

九日市本陣跡(9:48)
街の外れから五反田古道をたどってみる。はじめはよく踏まれた里道だが、すぐ露だらけの草生した畦道になる。たまらず町道に逃れて、県道に戻る。県道を縫うように残る銀山街道古道をたどるのは、いつもの山行の身なりでないと難しい。故に、明瞭な里道の他は公道を歩くことにする。五反田古道は三反谷川出合いの西で里道に合流して県道に戻っている。沢谷交流センター(旧沢谷小学校)前より約350mの左手に草生した西ノ原古道の取付があり、さらに100mばかり行った草むらの中に鈩谷古道の説明板が立っている。県道と沢谷川の間に古道が残っているようだが、ちょっと歩く気になれない。やがて沢谷川右岸に沿う町道落合線が左に分かれ、900m先でふたたび県道に合流している。このひなびた里道が銀山街道なのだが、県道を選んで千原橋(ちはらばし)を渡る。桜に彩られた長閑な沢谷駅の景色を想像しながら、大反谷川に架かる大谷橋を渡る。

五反田古道(9:51)

沢谷交流センター(10:05)

千原橋東詰(10:26)

沢谷駅(10:35)
ほどなく沢谷川に沿って左に折れ曲がり、三江線第一沢谷川B橋梁を潜る。乙原(おんばら)地区に入り、家並みが約1.2㌔にわたって続いた先で、R375を横切る。県道166号線は終わり、これより町道となって粕淵まで河川沿いに続く。R375を渡って約600m、右手の資材置き場横に「半駄が峡(はんだがかい)」古道の降り口がある。近時踏まれた形跡のない山道で、取り付くのは即却下。ほどなく、左足下に中国太郎(江の川)の流れ、上手に浜原ダムの堰堤が広がる。山側に「半駄が峡」古道の登り口を認めるが、立入禁止になっている。うーむ、取り付かなくてよかった。浜原の外れで、左に土手道(管理用道路)が分かれる。右の町道を行く。浜原駅前で三叉路となり、左の道は土手道を横切って江の川を渡っている。昭和50年3月に竣工した、赤いトラス橋の浜原大橋がとても印象的だ。橋の袂から広い河原を眺め、明治期に栄えたという舟運中継の模様に思いを馳せる。

三江線橋梁「第一沢谷川B」 県166より(10:46)

浜原ダム 半駄が峡の下の道路より(10:10)

半駄が峡登り口(11:13)

浜原駅(11:21)
北に向かう町道は浜原の北の外れで土手道と合流する。道はすぐT字路となり、右はR375、左の道を行く。美郷町防災公園(旧邑智中学校跡)の入口を左に見て坂道を下る。折しも石見川本行の列車が粕淵駅に入るところ。早水橋(はやみずばし)を渡れば、ほどなく粕淵駅。粕淵駅でバナナ昼食を済ませ、来た道を戻る。ピストン歩行と言えども見る方角が違うので、目の前の景色はそれなりに新鮮。とりわけ、帰りに歩いた浜原の土手道や千束(せんぞく)から眺めた琴引山が心に残る。15時30分、長―いウォーキングが終わった。

粕淵の家並み 早水橋の南より(11:43)

粕淵駅(11:47)

浜原大橋 浜原の土手道より(12:16)

森原古道史跡公園(13:57)

琴引山 千束の里道(銀山街道)より(15:20)

道の駅「赤木高原」(15:26)