王院山(おういんざん)黒山(くろやま)
 
単独 2018.06.22 
佐田町須佐の県道185非常駐車帯(7:26/32)→福寿泉(7:52)→寺領峠(8:38)→寺領三叉路(8:50)→林道寺領線分岐(9:04)→王院山登山口(9:24)→王院山(9:48/10:01)→571峰(10:16)→505峰(10:38)→525峰(10:55)→沢床(11:48)→作業道(11:52)→林道終点(12:03)→432峰東尾根取付(12:42)→432峰(13:11)→448峰(13:34)→458峰(13:41)→黒山(14:06)→電波塔群(14:07/11)→作業林道ゲート(14:45)→イノシシ防護柵(15:00)→高松寺入口(県185)(15:03)→起点(15:08)
軌跡図
                                                              所要時間:7時間36分、歩行距離18.4㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。
 

アルバム
出雲市佐田町の王院山、黒山の稜線を歩いた。須佐の県道185号(三刀屋佐田線)非常駐車帯に車を駐めて、朝原(あざばら)方面へたどる。20分ほどで、福寿泉に着く。この冷たい湧水を飲むと、幸せに長生きできるらしい。東屋の横から、八雲風穴まで100mの遊歩道階段が上がっている。

佐田町須佐の県道185号非常駐車帯(7:33)

福寿泉(八雲風穴遊歩道入口)(7:51)
さらに170mばかり行くと、前方に王院山の連嶺が見えてくる。大ヤブの稜線でないことを祈るばかり。県道は、林道江月谷線を左に分けて、朝原川右岸を上がっていく。三槇(みつまき)のBSを過ぎると、次第に勾配が増してゆき、やがて寺領(じりょう)峠に至る。左に林道土器線が分かれている。たどれば、王院山の東尾根に取り付けるような気もするが、茂っていそうなので止めておく。

王院山連嶺 佐田町朝原の県道より(7:54)

寺領峠(県185)(8:38)
峠を乗り越して、寺領三叉路から林道大月線に入る。右の県道には、「この先通り抜け出来ません」の看板が立てられている。名梅(なばい)の先には、古道でもあるのだろうか。林道段組線分岐から約430m(5分)、左に林道寺領線が分かれる。「王院山方面」の案内標識が立てられており、たどると、峠を乗り越した左手に王院山登山口はあった。広場になって、簡易トイレが置かれている。林道はさらに下っているが、もうほとんどヤブ状態で、実質ここが終点のようだ。山頂にある「王院ヶ墓」の参道として、丸太階段の道が整備されている。

寺領三叉路(8:50)

林道寺領線分岐(林道大月線)(9:05)

王院山登山口(王院ヶ墓参道入口)(9:24)

丸太階段の登山道(9:34)
夏草やササの茂っているところもあるが、大したことはなく、約560m、23分で山頂に達す。東面が開けた草原で、てっぺんに王院ヶ墓と呼ばれる石柱が群立している。休憩ベンチが二脚配されているが、草丈はそれを超えている。言うまでもなく、眺めは素晴らしい。南東には、大日山、陣ヶ丸などの市境尾根、その彼方に栃山、沖の郷山、大万木山など、北には出雲北山や大袋山、戸倉要害山、仏経山などの連なりが広がっている。

王院山山頂の王院ヶ墓(9:49)

出雲北山、大平山など 王院山山頂より(9:48)

雲南、出雲の市境尾根 王院山山頂より(9:52)

大袋山、仏経山など 王院山山頂より(9:52)
一息入れて、いよいよ南西尾根へ踏み込む。以前は西峰(GPS高度571m)まで道が開かれていたようだが、今は身の丈をこすササに覆われている。でも、踏跡があるので助かる。15分で、西峰に達した。かつては三瓶山や大江高山が遠望されたらしいが、今はそんなとこ、どこにもない。

王院山山頂の南西尾根への取付(10:01)

西峰(571峰)山頂(10:16)
西尾根に下ると、ササヤブは薄くなって歩き易くなるが、525峰(GPS高度)に至って、また身の丈をこすササヤブ。ササヤブは、たびたび薄くなりはするものの、無くなることは決してない。GPS高度470mのピークを482峰と勘違いして、南の支尾根に下ってしまう。

505峰)山頂(10:37)

525峰山頂(10:57)
途中で主脈を外していることに気付くが、上り返す気にはなれず、沢床に降りる。沢に踏跡はなく、歩き難いので左岸の斜面へ取り付くと、作業道に飛び出した。

483峰南東の沢床(11:48)

511峰西尾根を横手に回り込む作業道(11:52)
少々荒れてはいるが、大助かり。南に10分で、林道八雲線の終点に出た。黒山の連嶺が眼前に広がっている。さて、どこから主脈に戻ろうか。ともあれ、取付場所を探しながら林道を下る。

林道八雲線終点(12:04)

黒山連嶺(東尾根) 林道終点より(12:05)
15分ばかり下ったところで、主脈が西に転じる432峰(GPS高度)の東尾根末端に出合う。うまい具合に、架空送電線が尾根を乗り越し、その下に樹木はない。道端で昼食済ませ、勇躍、田圃の畦道から取り付く。微かな踏跡もあり、容易に稜線に上がることができた。途中、美しいササユリに出会う。

432峰東尾根取付(12:37)

432峰東尾根で出会ったササユリ(12:43)
支尾根のササは薄く、踏跡も見え隠れして、25分で主脈(432峰山頂)に戻る。以後も同じような状況で、見晴しの利くところはなない。

432峰山頂(13:12)

458峰山頂(13:41)
432峰から1時間近くを要して、ようやく黒山のてっぺん広場に飛び出した。草道が東頂稜に続いているが、行っても展望はなさそうなので、北東頂稜の電波塔群へ。下山後に、東頂稜には黒山神社と呼ばれる石祠があることを知るが、あとの祭り。またやってまった!電波塔の建つ開削地からは、架空送電線の通る樹間に二ツ山や笈山などを垣間見ることができる。ほかに見どころはなく、早々にコンクリート舗装された作業林道を下る。

黒山山頂(14:06)

黒山の電波塔群(KDDI、中電、国交省、出雲市、県)(14:10)

二ツ山、笈山など 黒山北東頂稜より(14:11)

作業林道ゲート(14:45)
南面に流れる尾根を跨ぐおり、市境尾根の羽幸大山や三瓶山などが望まれた。やがて牧草地跡になって開け、市境尾根の後背に満寿山を同定する。ポレポレ下れば10分で県道(三刀屋佐田線)、起点はもうすぐだ。

羽幸大山、満寿山など 作業林道より(14:53)

作業林道入口(高松寺入口)(県185)(15:03)